100通目のラブレター
その次の日
いつものように学校に行こうと家を出ると、
昨日まで泣いていたはずの海斗が壁に寄りかかって立っていた。
「海斗…?」
「…はよ!」
「!!」
海斗は、とても晴れやかな笑顔で私に挨拶をした。
「お、おはよ。」
「なんだよ〜元気ねーな。」
私は今目の前で繰り広げられている光景にただただ驚いていて、
なかなかいつも通りにはいかなかった。
「はは…。
俺は、これからも野球やるし!」
海斗は、もうしっかりと前だけを見る目に変わってて、
「また一緒に行きますか」
なんて、少しふざけながらも笑顔で言うから、
なんか私自身凄く嬉しくなって、
「うん!」
って返事をしてた。