諦めることを諦めて
「梨沙。今日は新しい学校に行くんだから早く支度しなさい」

と、母は言った。
……ヤバイ。すっかりそんなことは忘れていた。

「…あー、そういえば。」
そんな呑気なことを考えてるうちに時間はどんどんと過ぎていき、もう7:30になっていた。

親に制服と何故か紙袋を渡され部屋に向かった。

部屋で制服に着替えた。
紺色の上着に中に黒のベスト。
ベストの下には白のワイシャツ。その胸元には可愛らしい赤いリボン。
スカートはグレーのチェック柄。
なかなか可愛い。そう思った。
< 3 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop