今宵、月が愛でる物語
味わったことのない甘美な時間と感覚は私をこれでもかというほど潤ませ、震わせて、

それと同時に………心の中のどこかを切なく軋ませた。



恋人として抱きたいのではないと、



直感でそう確信したから。


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