今宵、月が愛でる物語
「ん………たすく…。」

疲れ果て、涙の後を残し眠りについた彼女の頬をさらりと撫でると掠れた声でそう呼ばれた。


夢の中でも俺といてくれるのか。


俺を求めてくれるのか。




< 30 / 136 >

この作品をシェア

pagetop