インフィニティ(仮)
「あ…僕は如月恭。」

「私は北条弥生よ」


「ふーん。とりあえずこのグローブの力試して見ようよ?」


関心がグローブにいったのか仕切りに気にしている。

他の人もグローブを装着したみたいだ。


…噂で聞いたことがあった。
アスガルドには外敵スルトと戦う為にグローブをはめて戦う戦士がいるってことを…。


おそらく僕らはその戦士に選ばれたんだ。


…よーし!やるぞ!


「ふぁいやぁー!」

そう言ってグローブを前にかざしてみた。


………何もおきないけど。


浩平君も僕と似たようなことをしていた。


「何遊んでんのよ!!あいつこっちに来るわよ!!」


スルトはゆらりゆらりと…しかしズシリと一歩づつ近付いてくる。


…空気が熱い。肺が焼けそうだ。


スルトが近付いて来る度に温度が上昇している。


…戦う以前に近寄れない。

というか戦いたくない。


どうしてこんな事してるんだっけ?


意識が保てない…。





「恭!!しっかりしなさい!」



弥生の声に反応して目が覚めた。


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