インフィニティ(仮)
「うう…あああっ!!」


ガクガクふるえる足を立たせ、前に進もうとする。


怖いし熱いし弥生も行ったし…。


グローブも何の役にも立たないし!



その時、右手のグローブから巨大な何かが出てきた。


…けど、支えきれず僕の方に倒れてきた。


「うわっ!」


とっさにかわしたそれは巨大な鉄槌。僕の身長の3倍強はある。

…こ…こんなの持てるわけ無いじゃないか!?




…でも弥生が…。


僕は鉄槌を握りしめて引きずりながらスルトに立ち向かった。


…なんだかさっきより熱くない。気のせいかな?


『さっさとあんな雑魚やっちまえ。』


頭の中でそんな声が聞こえた。


「うん…僕が………殺ってやるぜぇぇぇ!!」


鉄槌を担ぎ上げてスルトに走っていく。

途中弥生が倒れているのが見えた。


スルトは巨大な右手を大きく振りかぶり、辺りを焼きつくす。

それを鉄槌の風圧でスルトの炎を相殺し遠心力で空高く舞い上がった。


そのままの回転でスルトの鎖骨付近に一撃を入れて砕いた。

「消えな!」


鉄槌から黒い雷がほとばしる。

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