インフィニティ(仮)

「弥生ちゃんの魂はキミの右手と共にある。」



さっき父さんも似たような事言ってた…。


…魂?

……このグローブに?




なら……この赤みは弥生の血なのかな…。


「そのまま力として使う事も出来る。嫌なら生き返すこともできるよ。」



「…え!?どうしたらいいの!?」

僕は身を乗り出して聞いた。


「…エッダさ。」


「えっだ??」

…何それ。
聞いたこと無い。


「この世の全てを記載した石盤。エッダを解放する時…願いが叶う。」


「…難しい事言われてもよくわからない。」


「まあ、ようするに願いが叶うんだよ。」


じゃあ弥生も生き返るんだ…。


そう思うと聞かずにはいられなかった。

「その…!エッダってドコにあるの!!」

浩平君はベットに寝そべったまま、右手の人差し指を下に差した。


「…ここ?」


浩平君に確かめるため聞き返した。


「…正確にはアスガルドの地下…。ユミルの輝石の台座付近。多分台座の中にあると思うよ。」


それを聞いた僕は凍りついた。


「それってシールドを外さなきゃ駄目だよね?」
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