インフィニティ(仮)
「え?」

昴君は振り向くと…ビックリしてた。
鼻を押さえて。


「不死者だ!!」

つまりゾンビだ。その不死者たちはボコボコと鳴っていた汚水から次々とザバーン!と音を立てて出てくる。


飛び散る汚水と腐敗臭がなんとも言えない。


「ギャアアアアア!」

二人して叫んだ。ある意味スルトより怖い…!

その数ざっと20。

逃げなきゃ!!
僕らは走り出す!


「どどどうして死体が動くの!?」


「多分ユミルの輝石の影響と思うっ!」


一体ユミルの輝石って何だろう…。
ついこの前までは僕らの暮らしに安心をもたらす物だったのに…。

今は…。

ただ脅威。


浩平君はどうしてこんな事を。


「あ!ボコボコしてるっ!」


僕が指差した場所は僕らが進んでいる方向…。



「ヤバい囲まれる!」

汚水から次々と跳ね出る不死者たち。


そのたびに汚水が飛び散る。


「ああ!!もう!この服かったばっかなのに!!」

昴君は怒りに満ちあふれていた。

しかし状況はそれどころではない。

前も後ろも不死者だらけ。


ぴんちとかいうやつ?
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