インフィニティ(仮)
「くうぅ…仕方ない。ヘイムダル!」
昴君の右手がひかる。
「くらいなさいな!!ギャラルホルン!!」
辺りがキーンとなり揺れる。
不死者たちは次々に吹き飛ばされていった。
その激しい振動は汚水を撒き散らす。
汚水は僕らにかかりまくった。
もう全身凄い。
「くっさ!だからつかいたく無かったんよ!」
「…ホントだね。」
今の一撃でほとんど倒したみたいで不死者はこつぜんと現れなくなった。
「あ!あそこから出れそう!やった!」
昴君は下水道の壁にあるハシゴを登り、上にある蓋を外した。
「どうー?行けそう?」
僕は昴君に遠くに話しかけるように聞いた。
すると、昴君は何かと一緒に下に落ちてきた。
ドサッと鈍い音がし、昴君の上に不死者がまたがっていた。
「ヒイ!」
不死者はこちらを見ながら、そのまま宙に浮いて投げられた。
「ぐぐ…噛まれた。しかも落ちる時に腰打った。」
昴君の左手の腕に歯形があった。そこが紫色に変色している。
「こんなところ早くでよう!」
昴君は腰をさすりながらそう言った。