インフィニティ(仮)
そんなのが僕らの街を襲ってきていると思うと泣きそうになる。
「…とにかく、ここは安全なんだね!」
…安全と言うにはあまりに妖しい視線があちらこちらとある。
「ねえ…ここ何処?」
たまらず僕は清十郎君に聞いた。
「不死者のたまり場だ。」
じゃあまわりの視線は全部…?
「どどど!どうしてこんな所に呼んだの!?」
「そうだ!そうだ!」
すっかり昴君は元気になっていた。
今度、聖君にお礼言わなきゃ。
「魂狩りだ。不死者のな。」
それを聞いて僕は確信した。やっぱりヴィジョンは魂をエネルギーにしている。
清十郎君はここに補充しにきたんだ。
「どうしてそこまで浩平君にこだわるの?」
「あいつじゃない。エッダだ。お前だって譲れない物があるだろう。昴もそうだろ。」
みんな目的はエッダ何だろうか…。
じゃなきゃこんなに必死にならないよね…。
「恭!後ろ!」
僕はとっさに振り向いた。
不死者が僕の真後ろに立っていた。
「うわっ!」
僕は尻餅をついて後ずさる。