インフィニティ(仮)
不死者は大きく口を開いた。
「タ…スケテ。」
「…しゃべった!?」
かまれると思い、構えたけどしゃべった!!意識があるんだ!
「ねえ!苦しがってる!」
清十郎君は槍を取り出し、慣れた動作で不死者を串刺しにした。
「グア。」
刺し傷から黒紫の血がドロドロとゆっくり流れ出る。
「おい!清十郎!何すんだよ!」
不死者は槍をつかみ清十郎君を爪で引っ掻こうとした。
清十郎君は槍を少し前に出して届かないようにする。
「…こいつらの 助けてってのは俺らの体をくれって事だよ!」
不死者が串刺しにされたのが合図のように次々に不死者達が顔を出す。
「いいか?恭、昴!奴らは戦闘能力は並だ。ただ…攻撃を一度食らえば毒をもらって終わりだ!」
ここはリーチの長い鉄槌でいきたいけど…出るか分からないし、ここ狭そうだし。
…目が慣れてきてだいぶ辺りを見渡せるようになった。
天井は低いレンガ作りで壁も似たような感じだ。
かなり年期のはいったボロボロの地下みたいだ。
僕は集中した。
「フォルセティ!」