インフィニティ(仮)

無数の刃とフォルセティは‘僕’に向かってくる!


「フレイア!」



月乃がそう叫び小さな石を僕の前に投げた。

小さな石から氷の壁があふれ出てくる!



刃は氷の壁を貫通して止まる。

頬を冷たい汗が流れた。


「弥生…。」


僕はもう一度トールに頼るしかない。



一度でいいんだ!たまには大人しく言うこと聞いてよ!


めり込んだ刃は氷を浸食していく。


…そうか!フォルセティは二人のエネルギーを吸収している!


「キリがないわ!早くトールを解放して!」


氷は徐々にひび割れ…刃も数が増えている…。



とうとう氷は音を立てて砕け、僕に襲いかかってきた!!



「恭!」



僕は無数の刃をトールハンマーで叩き落とし、いつの間にか背後に回っていた弥生を雷で威嚇した。


振り回して弥生に構え直す。


「お…。」


…重いっ!!


出てきたのは良いけど…。

どうしてこう…重さが変わったりするんだよっ!!


…でもまだ辛うじて振れる重さだ。


弥生はこちらを睨みつけて構える。


ほかの二人には見向きもしない。


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