インフィニティ(仮)
「助けて…!恭!!良い子にしてるから!!だから…!」




「もう…見捨てないで…。」


……その一言は強烈な印象を受けた。


昔、僕は弥生から逃げた。


弥生は…家庭への恐怖を…救いを…僕に安らぎの場所を求めている。





逃げるな…現実から。


ここで逃げたら……あの時みたいにまた逃げたら…。



いったい誰が弥生を信じてあげれるんだ?

いや、それは僕しかいない…。



僕は丸腰で弥生に構えた。


「恭!武器を取るんだ!」



もう左手が上がらない…それに首の出血も止まらない…。


頭がボーとして足がガクガクしてきた…。


出血量が多すぎる。

早くしないと…。


弥生もフォルセティを構える。



そのままためらいなく真っ直ぐ僕に突っ込んできた!



僕は…。






右手をパーにして前に突き出す。


そこに弥生のフォルセティが突き刺さり貫通した!


「くぅ…!」




そのまま掴み取り、弥生を引き寄せた!


「弥生!もう…!いいんだ!苦しまなくて!」

「…じゃあ……一緒に死んでくれる?一人は嫌なの…。」


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