インフィニティ(仮)
「……よかった。」

弥生の肩の力が抜けていく。

安心したその顔が笑顔に変わり…体は灰になって消えていった…。

フォルセティと一緒に貫通したグローブの石は赤みが増したようにも見える。


僕はその場から動く事は出来ず…膝をついて倒れた。


「恭!大丈夫!?」

昴君が駆け寄ってくる。

月乃は興味が無いのかアスガルドの方をずっと見ていた。




「弥生…必ず元に戻すから。」



地面に向かって僕は小さく…自分に言い聞かせるように喋った。



ー第一幕
   弥生編ー 完

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