インフィニティ(仮)
昴君はそう言ってせかせかと動きだした。

…一体この3日間で二人の間に何が起きたんだろう…。


特に気には止めない事にした。


「あそこにお店がある!!」


昴君が指差した先は商店街らしきものだった。


かつてあったと思う賑やかな面影は微塵も感じられない。

静けさと外灯の消えた暗闇が支配している。


今まで生きている人にほとんどあっていない…。

みんな死んじゃったのかな…。

僕のせいだ。
浩平君について行ったりしなかったら…。

由夏も…母さんも…弥生も死ななかったのに…。

……。



なんだか今更になってみんなの死を実感した気がする。

震えが…止まらない。

駄目だ!余計な事を考えちゃ!エッダさえあればいつもの日常に…悪い夢から覚めることが出来る!

…そうやって…現実から目を背けないと…僕の心が保てない。ごめん……弥生。

「これくらいあればいいかしら?」


「全部携帯食料だ…」


保存の利くものがほとんどを占めている。

あまり味は期待出来なさそう…。


ぼーっとしていた。不意打ちの様に食料庫から爆発が起こる!
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