これが私のファーストキスでした。(超短編)
私の彼氏の悠太くん。
「未央キスしよっか」
「す、す、するわけない!」
拒否する私なんて関係なしでジリジリ詰め寄ってくるのは
幼なじみの悠太。
「俺彼氏じゃん、おれがしたいもん、する」
そう、こいつは彼氏。
いやいや、意識しだしたの最近だから、実感わかないけど…
いまだに信じられないけど!
「わ、私はしたくありませぬ!」
「ありませぬって笑笑
未央可愛い〜^ ^」
「何言ってんの⁈ って‼︎近い‼︎」
床からベットに乗り込んできたと思ったら
私の後ろにはもう壁しかない
いや〜〜〜 > <
あぁ、さよなら私ファーストキス
小さい頃は王子様にしてもらって
そのまま結婚する!とか言ってたのに、
ごめんね、私の唇…
チュッ
「…へ?」
「あれれ、未央ちゃん顔真っ赤だよ、どうしたの?」
こ、こ、こ、こ、こいつぅぅぅう!
悠太はほっぺにキスをした
ドキドキした!なんか顔あついし…
騙したなぁ〜‼︎
私のドキドキを返せぇぇえ‼︎
私がキッと睨むと、
「あれ、そんなに顔真っ赤にして唇にして欲しかったの?」
「いや、そんなことないけど…」
したくないって言ったら嘘になるけど、
でもは、は、恥ずかしい!
「ないけど?」
「…悠太のばか…」
「///、それ反則だから。
もう、可愛いすぎる未央にはお仕置きだ」
「え、ちょちょちょっと待って。ゆう…」
チュッ
唇の触れ合う音がして
何度も何度も角度をかえて
何度も何度も何度も…
「…って、長いわぁぁぁあ!」
はぁはぁはぁ…何だこいつの体力は…
そしてさっきからニヤニヤしてキモい!
「やべぇ幸せ〜‼︎」
だの
「はははっ、これからもたくさんしよーなっ」
だの言ってやがる!
「絶対しない!」
恥ずかしすぎて死んじゃうから!
キスはたまにでいいかな、なんて思ったりして。
2月15日午後2時36分私の部屋で、
私の最初で最後のファーストキスは
大好きな幼なじみの彼氏に奪われたのでした。