幼なじみ
「今日は楽しかった。ありがとう!」
幸せそうに
嬉しそうに微笑む彼女
「うん。またね……―
―…乃愛?!」
見送る凪沙と視線が重なる
その瞬間だった
ポロっと
堪えてきた涙がこぼれた
私は玄関に逃げ込む
そして
自分の部屋に駆け上がった
見られた!
見られちゃった…
惨めだなぁ私
凪沙…
その白くて大きな手で
たくましい腕で
その子を抱いたの?
少し色素の薄い
長いまつげの瞳に
その子を映して
愛を囁いたの?
他人を初めて死ぬほど羨ましいと思った
凪沙の好きな人は
彼女だけ
あの子だけ
溢れる涙が止まらない
“乃愛のノクターンが一番好き”
凪沙の言葉がこだまする
私はピアノを弾いた
凪沙の好きな
ノクターン
彼女を好きな凪沙の中に少しでも私を写したい
女々しいよ
惨めだよ
それでもいい
あなたの心に
私を写したい
幸せそうに
嬉しそうに微笑む彼女
「うん。またね……―
―…乃愛?!」
見送る凪沙と視線が重なる
その瞬間だった
ポロっと
堪えてきた涙がこぼれた
私は玄関に逃げ込む
そして
自分の部屋に駆け上がった
見られた!
見られちゃった…
惨めだなぁ私
凪沙…
その白くて大きな手で
たくましい腕で
その子を抱いたの?
少し色素の薄い
長いまつげの瞳に
その子を映して
愛を囁いたの?
他人を初めて死ぬほど羨ましいと思った
凪沙の好きな人は
彼女だけ
あの子だけ
溢れる涙が止まらない
“乃愛のノクターンが一番好き”
凪沙の言葉がこだまする
私はピアノを弾いた
凪沙の好きな
ノクターン
彼女を好きな凪沙の中に少しでも私を写したい
女々しいよ
惨めだよ
それでもいい
あなたの心に
私を写したい