幼なじみ
「…ごめっ…彼女いるのわかってる…。

だけど…好き…
好きなのぉ…―。」


嗚咽と込み上げる涙に
私は翻弄される


「俺も…彼女いないよ。」


「……え?」


嘘だ


だってあの日
見たんだ

凪沙の家から出てくる
彼女を……


「俺も告白されて
付き合ったけど…ダメだった……。


乃愛…
乃愛じゃないとダメみたいだ。」


え…
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