幼なじみ
部屋に入ると
私は窓に向かった


シャッー…


カーテンを勢いよく開けて窓を開ける



「おかえり。」


凪沙がいつもと変わらないまま迎えてくれる


「ただいま。」
私もいつもと同じように返した


「遅かったんだね?」

凪沙の握っていたシャーペンが問題集の上に置かれた

「うん。友達とご飯食べてきた。」


凪沙がゆっくり身を乗り出す


「男友達と?
こんな時間まで?」


!!


「そこから見てたの?」


空気が重くなる


「見えたんだよ?
乃愛とちびの男が。楽しそうだった…。」


色素の薄い瞳が悲しそうに微笑んだ


なんで?


悲しいのはこっちだよ


凪沙こそっ…!


「そういう凪沙はどうなわけ?」


私の反撃が始まる
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