幼なじみ
声にならない声が虚しく口からこぼれる
「凪沙…
山田…凪沙は…どこ…にっ!」
受付の女の人がパラパラとファイルをめくる
「地下一階の霊安室にご遺体は移されました。」
“ご遺体”…?
“霊安室”………?
耳鳴りがした
胃がひっくり返りそうなくらいの吐き気に襲われる
息ができない…
「突き当たりのエレベーターをご利用ください。」
まるであらかじめ用意された台本を読んでいるかのような口調で促される
ゆっくり
エレベーターに近づく
ちょうど開いたエレベーターのドア
ゆっくり入る
B1
そのボタンがなかなか押せない…
早く会いたかったはずなのに…ここまで来てそれを拒む体が震えていた
「凪沙…
山田…凪沙は…どこ…にっ!」
受付の女の人がパラパラとファイルをめくる
「地下一階の霊安室にご遺体は移されました。」
“ご遺体”…?
“霊安室”………?
耳鳴りがした
胃がひっくり返りそうなくらいの吐き気に襲われる
息ができない…
「突き当たりのエレベーターをご利用ください。」
まるであらかじめ用意された台本を読んでいるかのような口調で促される
ゆっくり
エレベーターに近づく
ちょうど開いたエレベーターのドア
ゆっくり入る
B1
そのボタンがなかなか押せない…
早く会いたかったはずなのに…ここまで来てそれを拒む体が震えていた