幼なじみ
シルバーのリングが光っていた


箱が開けられることを待っていたかのように光を浴びて輝きを放つ



「今日は乃愛ちゃんの誕生日でしょ?」



私の…誕生日?



そうだ…今日は私の18回目の誕生日…


「凪沙がね、予備校に通ってるフリをして実はバイトをしていたのよ。
私も凪沙の友達から聞いたんだけど…。

乃愛ちゃんの誕生日にスゴいプレゼントをやりたいって言ってたらしいわ。」


クスッと笑う凪沙の母親


「おばさ…ん。」


凪沙があんなに疲れていたのは…私のため…


このリングをプレゼントするため…


ふとリングの内側に掘られた文字が視界に入った
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