私の存在価値
準備室での生活を続けて半年が経った頃



「アリスちゃん?」



準備室を覗きこむ3人の女の子がいた。
一人は入園式の時に一緒だったお人形のようにカワイイ女の子

一人は眼鏡をかけた少し背の低い女の子

そしてもう一人は5歳児とは思えないほど静かに表情の読めない背の高い女の子
沙那




3人はその日から毎日のように準備室に来て私と一緒に遊びはじめた
そのおかげで私は少しずつクラスの中に入るようになり他の子と同じような生活をすることができるようになっていた。




しかしその生活も簡単ではなく周りと自分の価値観の差に圧迫感と孤独を感じながら卒園を迎えた
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