ハナミツ
*2nd-1 欲求
綾瀬さんが連れて来てくれたのは個室!の和風居酒屋みたいなとこだった。
「おいしい。おいしいです。しあわせ~。」
「そうですか。良かったです。」
料理は美味しくて、どれも食べごたえのあるもの
ばかりだった。
「どうやって作ったらこうなるんですかね。
家で作りたいなぁ……、」
「料理するんですか?」
「はい。自分で作った方が自分の好きに
味付け出来るし、なんか楽しいから。
よく作ってます。綾瀬さんは料理するんですよね。」
え、はいと疑問系で返事をした。
多分わたしが知ってたから驚いたのだろう。
「失礼ながらブログを、その、
スタンド花の作成のためと、綾瀬さんのことを
知るために読んでてですね。それで、」
「………あんな中身が無いような有るような
ブログをありがとうございます。」
綾瀬さんは、軽く目を伏せちょっと
遠慮がちに言った。
「そんな事はないですよ。可愛いブログで、
読んでいてほっとします。
他の声優さんはあまり拝見していないので
分かりませんけど、私は好きです。」