ハナミツ
午後から配達をして、途中降ってきた雪にびびり
ながらも無事に店に帰って来た。
…と。
「帰りましたー。ん?」
店が騒がしい。
「………あ、おつかれさま。蓮」
美咲がすたすたと近くに来た。
「店長の知り合い。ナナセさんとか。
…何か店長が騒いでるだけだから
気にしないでいいわよー。
萌香ちゃんはビビって店の奥に
ひっこんじゃったけど。……」
ナナセさん!
急いだら店内に行ったら案の定、七瀬さんがいた。
「七瀬さんっ!」
「やぁ、麗しの蓮の華君。
久しぶりだね。その節はお世話になりました。」
店長が何か言いたそうに七瀬さんを見ていた。
「いえ!わたしこそ。
……その、沢山お世話になりました。」