ハナミツ
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「すみません。仕事着で、……運転までしてもらって 」
藤ノ宮さんは、隣で申し訳なさそうにしていたが
俺はいいですよ。と言った。
実際にそうだったから。
藤ノ宮さんの仕事で使ってる車は軽自動車で
オートマだから運転は簡単だった。
どうにか言いくるめて、
藤ノ宮さんを家に招く事に成功?した。
いや、良くないけど。
こんな酷い雨の中、一人でホテルなんて危なすぎる。
どうせこの雨で皆同じ事を考えてるだろうから、
ホテルなんかどこも満室に決まっている。
ホテルを探している間に、ナンパでもされたら
尚更危なすぎる。
「田舎で親父の実家が農家だったから、小さい頃から軽トラ運転してたんです。だから、気にしないで下さい。」