ハナミツ






一人でいたくなかった?



「………。我が儘を聞いてくれてありがとう。」


ゆっくり髪をとかし、手が離れた。


「……」



パタパタと足音が離れていった。
寂しいような、悲しいような。



綾瀬さんに、私は何もできない。
何も返すことが出来ない。






………。



綾瀬さんは、優しいから色々考えてくれてるんだろうけど。



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