ハナミツ




メール?




「メール?」


「………。はい、」



メール?

送ったっけ。
携帯電話を確認のため、メールの画面を開いた。








「………」



「…あの。」




綾瀬さんは遠慮がちに、私を見ていた。
私は携帯電話の画面の、メールフォルダを見て、固まっていた。









昨日作った恥ずかしいメールを綾瀬さんに送ってしまっていた!




どうしよう。






今こそ穴があったら入りたい状態!




「…あ、あの、綾瀬さん。メール読ん、で、しまって、」





「…。」



気まずそうに目を反らした綾瀬さんは、
なにも言わなかった。




「ま、間違いじゃないんで……す!その、なんというか、本心ですけど!その、やっぱりもう少し整理してからメールしようと思って。あと、昨日……、寝付けなくて」



< 201 / 668 >

この作品をシェア

pagetop