ハナミツ
「……ちゃんと俺を見てくれてるん
だなぁって思って。嬉しかったです。
……ありがとうございます。」
「………はい。」
綾瀬さんは、コーヒーを少し飲みふっと息をついた。
しかし、
あんな恥ずかしいメールを。
読まれていたなんて、送ってしまったなんて。
ならば、
……近いうちに告白しなきゃいけないのかな。
綾瀬さんに。
こういうのは、こっちからでも良いのかな。
恋愛をあまりしなかったから、スキルが全然ない。
でも、わたしは。
「藤ノ宮さん、カフェオレ飲まないんですか?
だいぶ冷めましたよ。」
「あ、は、はい。…いただきますね。」
綾瀬さんは余裕で、
コーヒーを飲んでいる(ように見える)
有りがたくカフェオレを頂いた。