ハナミツ





甘い。



おいしい。



だいぶ冷めてるけど、ちょうどいいかもしれない。



やっとこの年でカフェオレを飲めるようになったけど
やっぱり苦いのは苦手。



前に美咲には、カフェオレしること命名されてしまった。
甘過ぎてまるでカフェオレとおしるこをちゃんぽんさせたみたいだから。




けど、
私にはこれがちょうどいいから仕方ない。





甘過ぎるカフェオレ。綾瀬さんの見るからに苦い色の
コーヒーと比べたらまだまだ子どもみたいにみえる。


「……美味しいですか?」

「はい、ちょっと冷めましたけどこれくらいが。甘くてちょうど……」




「ちょっと頂いてもいいですか?……どんくらい甘いのかなって」





綾瀬さんは、自分の飲んでいたコーヒーカップを置いて
私の方に少し移動してきた。




綾瀬さんにコーヒーカップを渡そうと、したら
綾瀬さんからカップを遠ざけられた。




< 204 / 668 >

この作品をシェア

pagetop