ハナミツ
「綾瀬さん?カフェオレ……は、」
すっと綾瀬さんから腕を引っ張られまたもや
綾瀬さんの正面に飛び込む体勢になってしまった。
「………??綾瀬さん…あの、」
綾瀬さんの顔を見ようとしたら
急に動悸がした。
どくん。
頬に手があたりゆっくり上を向かされた。
綺麗な綾瀬さんの顔が、見えた。
長い指が一瞬羨ましくて見とれてしまったけど
軽く私の髪をすかれたから動悸が余計早まった。
綾瀬さんの顔が見れない。
どうしよう。
「……待てない、もう」
綾瀬さんはすっと距離をつめた。
私は、反射的に目をつぶった。
「…綾瀬さん。あの、………」