ハナミツ
*3rd 彼
〈綾瀬目線〉
好きじゃ足りない。
「綾瀬」
「あ、タツ。なに?」
またアフレコ現場での帰り、タツは妙な表情で
俺に聞いてきた。
「お前くせぇぞ。」
「はぁ、」
香水くさいという意味か。
今日はそんなにつけてないつもりだけど。
手首を確認しようとしたら、
タツははぁとこれ見よがしにため息をついた。
「違う違う。香水じゃねえし、
言い方悪かったわ。
なんつーか、花?
………なんか、甘ったりぃ香りがすると思ってさ。
香水じゃないぜ。なんか 」
花?
「はぁ。よくわからねぇけど。とりあえずサンキュ」
好きじゃ足りない。
「綾瀬」
「あ、タツ。なに?」
またアフレコ現場での帰り、タツは妙な表情で
俺に聞いてきた。
「お前くせぇぞ。」
「はぁ、」
香水くさいという意味か。
今日はそんなにつけてないつもりだけど。
手首を確認しようとしたら、
タツははぁとこれ見よがしにため息をついた。
「違う違う。香水じゃねえし、
言い方悪かったわ。
なんつーか、花?
………なんか、甘ったりぃ香りがすると思ってさ。
香水じゃないぜ。なんか 」
花?
「はぁ。よくわからねぇけど。とりあえずサンキュ」