ハナミツ





ただ綾瀬さんは、じいっと私を見ている。

見ているだけで緊張するって可笑しいのかな。





まるで頭の中を見られてるみたいで、恥ずかしい









……今日は、お店自体は休みだから
大して動いてないから大丈夫だけど

綾瀬さんは、大丈夫なのかな。




すぐにその、……したい訳じゃないけど……。





「綾瀬さんは、今日は…お仕事は?」




どうにか振り絞った問いにあっさりと綾瀬さんは、答えた。

「今日は、早めに切り上げました。姉貴が
うるさいだろうから。
明日は午後に用事があるくらいで……」





用事……か。



「……あの、私は、…その。」










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