ハナミツ





「……嫌ですか?大丈夫、藤ノ宮さんよりは大人だから。」








綾瀬さんは、眼鏡をすっと取り立ち上がった。
眼鏡をかけてない綾瀬さんは、新鮮で別人みたいだった。





「……。」



多分、綾瀬さんは優しいから、大丈夫だろう、けど、








ーなんなら、ここで?




さっき仕事場で囁かれた綾瀬さんの声がこだました。






大丈夫。


だいじょうぶ。




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