ハナミツ




なんでも出来る力があると思っていた。





タツは俺の過信を見抜いていたんだ。



なんでも出来ると思っていたのは幻で、
俺にはちっぽけな力しか無いって事。





***














「あー、お前の飯まじで女子ーだった~。」


「なぁにがじょしーだよ。
悪かったな、一人なら刺身とか煮付けとか作んのに

どうせ、お前じじくせ~とか言うから
今日は、パスタにしたんだよ。」


まじで、じじくせーなと冷蔵庫のドアを開けた



本当に予想を裏切らない潔い返事をするヤツだ



「綾瀬。お前菓子食えたよな?」


「うん。なに、買ってきたん?」


「……プリンとー、タルトと、あとガトーショコラ。」




「ガトーショコラ食いたい。」


「へいへい。」




< 317 / 668 >

この作品をシェア

pagetop