ハナミツ






綾瀬さんの眼鏡越しの目からは何も
わからない。



「…綾瀬さん?」




「さっきは可愛かったのになぁ。"直昭さん"て。」




「え?」



「……」



綾瀬さんは、試すように私を見ている。
唇がうごくのを見られてるのは恥ずかしい気がする。



……。



「………な、お…直昭さん」



「はい。」



彼はにこりと笑った。




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