ハナミツ

*4th-5 同じ温度で。











「……あ、ありがとうございます。」









彼は私の方を見ずに、いきなり立ち上がり
後ろを向いた。


「………えと、すみません、ちょっと、
頭冷やしてきます。」



「え、……え。」






「少ししたら帰って来ますから、待ってて下さい。」




彼はそう言って部屋をドスドスと早足で出て行った。
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