ハナミツ
悔しいんじゃない。
………ただ、
未来の自分と重なってしまったのだ。
いまは近くにはいれないけど、
先の未来なら……いつかちがう形で母と
並んでいれるんじゃないかって。
でも、
何かが、誰かが、やっぱり、私の前に立ち塞がって。
母の近くにはいられない気がした
桃花は、何も悪くないのに。
「あんた何?ぼっちになりたいの?」
「………………?」
暗がりに見えたブレザーに
私は、はっとした。
「あの?」
「立花真琴。
ハジメマシテ、蓮花さん。」
立花真琴に会ったのはその時だった。