ハナミツ




*****





「え?………」




直昭さんは、少し驚いた顔をした。




「直昭さん?」





「立花真琴……?」



「知ってるんですか?直昭さん」




いや、……まさかと言い彼は
のそりと布団から出て
近くにあったスマホの所に行った。





「もしかしたら新人の声優さんかなって、
最近知り合って……」




………。




確認するまでもない。




「あった。……蓮花この人?」




彼はスマホを私の方に向ける。
私は、布団から出て直昭さんの近くに行った




スマホの画面には彼がいた。
母の再婚相手の息子だった、カレ。





「………はい。」







直昭さんは、黙って画面を見つめた。




「何をしたんですか?あなたに、彼は。」

「…直昭さん。」



何もしていない。




何もしていないの。



悪いのはわたし。


































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