ハナミツ
「……まだ、ちょっと。」
「ん。分かった。」
美咲は明日の仕入れの確認をすると言って店の奥に
戻って行った。
暗い。よね。
でもどうしたら、…いいか分からない。
会わないでこのまま、離れたらいいのかな。
たった数回しか会ってないし。……
私は……綾瀬さんに助けて貰って偶々、会うようになって、それだけだ。
綾瀬さんはきっと私より沢山の人と
関わる仕事をしていて沢山の女性とも知り合っている
私との事は忘れていくのかもしれない。
気まぐれだと。
偶然、知り合った人など。
近くにいたらまた綾瀬さんに迷惑がかかる。
ー綾瀬より、君が狙われる危険性が高い。
ー一般人の子。