ハナミツ
ドサっと畳にゆっくり押し倒された。
「とって、眼鏡」
鼻先に彼の髪が掠めるて、くすぐったいのに
更に息が頬にかかるのがゾクゾクした。
そっと眼鏡を外し床に置いた。
「……、んん…………、」
瞬間にキスされた。
「……っ、な」
手が背中に回される。
服の中に滑り込ませたのか、冷たい指が腰に触れた
のが分かった。
「ん、………っ、んん、」
息づきすら最低限しか出来ないキス。
おかしい。
こんなの、彼じゃない。
指が腰から上になぞられてくる、
「ん、………なお、っ、ん」
おかしくなる。
優しく触られる手と
激しいキスにめまいがしそうになった。
どっちがホンモノ?
どっちが、直昭さん?