ハナミツ
蓮花は、ほんとにいいのだろうか。
別に彼女としたくない訳じゃない。
むしろ、もっとしたい...それは、嘘じゃない。
でも、
蓮花は、俺の中で汚してはいけない
存在みたいになってきている
きみは綺麗なお姫様
こんなこと言ったら姉には笑われるかもしれない。
でも、不思議とそう思う。
「綾瀬さん」
荷物を送り終わったのか、蓮花はこちらに走ってきた。
「ん、大丈夫だった?」
「はい、お待たせしてすみません。」
大事にしたい、
守りたい。
その気持ちは嘘じゃない。
「行こうか」
彼女の手を取り歩き出す。
お互いの掌の熱が伝わる。
君は綺麗なお姫様。
僕がこの手で守りたい、
だから、君を奪う。