ハナミツ







一旦荷物を置いてから、
直昭さんの家に行くことになった。

待ち合わせは夕方。
今は3時。










……。夜にそ、そういうことをする。



「………」




プルル プルル


ビクッとしたが、スマホからだったので
電話に出た。



「はい、藤ノ宮です。…あ、美咲」



「『もしもし、休みだから電話してやったよーい。元気?』」




美咲の呑気な声がした。


「…げ、元気!美咲、今日時間ある!?」

「『ふえ?ど、どしたん?』」







可笑しそうに美咲は電話口で笑っていた。










**








「……や、あまりにも展開早すぎて、
付いていけなかったわ。」



とりあえず私の家の近くの喫茶店で
お茶をすることになった。




事の顛末や、京都に行ったことを話した。




「ごめん。」


「馬鹿、謝らないでよ。良かったじゃない、
ずっと話したかったんでしょ?綾瀬さんに。
もう、…それにしても結城さんが、ブロックしていたとはなぁ。」


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