ハナミツ
「ブロックというか守ってくれていたのかもしれない、
結城さん。」
「綾瀬さんにとって、蓮花攻略の最大の障壁は
結城さんだったのかもねー。って、そんな事はどーでもいいわ!!」
「美咲…」
「…あんた、綾瀬さんとするんでしょ?今日。
しかも初めて。あぁぁぁ信じられない。
準備してんの、可愛い下着とか、可愛い洋服とか!!」
勢いよく美咲は聞いてきたから、隣のお茶をのんでる
老夫婦はすこし驚きながらこっちを見ていた。
「美咲、声が…大きい。」
「…。」
後ろを軽く指し、美咲はこほんと咳払いした。
「持ってる服でよくない?」
「…ま。今から服とかなんだは、いいにしても
下着くらい買っときなさいよ。ていうか、行くわよ。」
「は?」
美咲は意地悪い笑みを浮かべた。
「あんた、まさか、私を呼び出しといてただで
帰らせられるとでも思ったの?」