ハナミツ















「直昭さん。」




わたしは、彼を幸せに出来るのだろうか。



美咲の言葉を借りるなら
もしかしたら、
私が幸せでいることで彼も幸せだと感じるのかな。




……。



お母さん。








LINEの着信音が控えめに鳴る。
直昭さんからだ、きっと。




通知を確認して、私は荷物を持つ。















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