ハナミツ
大学の先生の方が直昭さん。
警察官は別の声優さん。
「...おー、懐かしい。」
「あ、直昭さん。」
お風呂から上がったのか、Tシャツに短パンでタオルを
首に巻いていた。見た目は普通のお兄さんと変わらない。
同じ匂いがする。
「TVつけたらしてて、直昭さんだったから驚いちゃった。不思議な感じがしますね、なんか...」
「...。」
私の後ろに来て、ふっとソファにもたれた。
「ふーん。」
小さい子が拗ねるように直昭さんは言った。
「蓮花、髪乾かして欲しいんだけど、いい」
「へ、いいですけど。」
「ありがとう。」
直昭さんの髪はさらさらして光に当たるとキレイな色だ。
「...短いから早く乾きますね。」
大体5分もかからないうちに半分以上乾いてきた。
ソファに直昭さんは座り後ろから私は、ドライヤーを当てる。