ハナミツ
**
「......」
ベットからは月が良く見える。
満月だ。
体育座りをして膝に腕を組みぼうっとみていた。
「...れんげ」
「直昭さん。起こしてしまって...」
んんと、目を細めた。
「...へーき。眩しい、月か、」
「今日満月なんですね。...きれいだなって...」
「...満月の時は、人間の気持ちも高ぶるらしいよ」
頭に手を当て、寝そべる体勢で直昭さんは
こちらを見ながら話した。
「そうなんですか。...」
「身体大丈夫」
「...はい。」