ハナミツ
「......やっぱり可愛い」
「直昭さん。」
「...ほら、どうぞ」
腕を私の頭がくる方に伸ばした。
「......。」
静かにそのまま腕枕の方に体を倒した。
ちょうど直昭さんの顔が見えた。
「頭おかしいんだろうな、おれ」
「どうして、」
「...ずっと触れてたいなんて、」
「...」
首筋に手が触れる。 襟足の先を弄ぶようにいじる。
身体に電流が流れるみたいに身震いする。
「......っ、ん、やだ。」
「...やだって顔じゃないだろ。凄いそそるんだけど」
「......っ、ん。」
手を振り払おうともがくけど緩やかに逃げられ、
髪をすかれた。