ハナミツ












「......」


声をこらえながらもやっぱりぞくぞくしてる。






「...朝、起きたら風呂入ろ」



「え、...あ、あさ。一緒に? 」



「一緒に。」


「でも...恥ずかしいから、私、...っ、」



くいっと顎に触れられ、不意打ちにキスされた。


耳にリップ音が響く



「.........っ、...」




「......こっちなら素直だな」




目尻を下げながら直昭さんは微笑む。
お姉さんと笑い方が同じだから、女の人みたいな笑い方だ。


なんでも話してしまいそうになる。



「...初めてだったんです。..こんな...こと...するの、」




「...、」


「だから、...その、」








「...初めてはいかがでしたか、可愛い可愛い彼女さん?」










< 496 / 668 >

この作品をシェア

pagetop