ハナミツ
***
......
ふと目を覚ましたら、周りは明るかった。
ぼんやり隣を見ると直昭さんはいなかった。
...あれ。
えーと、えーと、
お腹の下あたりに鈍い痛みがする。
......。
そうだ、
そうだった!
裸だったから少し寒い、なにか着るもの。
キョロキョロ辺りを見ると大きい黒のTシャツが置いてあった。
Tシャツは膝くらいまであった。
着ないよりはましだ。
「......直昭さん」
ダイニングの扉を開けた。
「......」
テーブルに突っ伏したままの直昭さんがいた。
お風呂入ろっていったから、沸かしてたのかな。