ハナミツ
晩ご飯につれてきてもらったのは
和食屋さんだった。
とりあえず明日の結婚記念日の花は滞りなく渡せることを話し乾杯した。
「直昭、どうですか?」
「え、あ、...ええと」
「まぁあいつのことだから、優柔不断拗らせて女の子からは、優しいとか言われてるみたいだけども。」
優柔不断拗らせて...優しい。
身内だからかお姉さんは容赦ない。
「...優しいです。直昭さん。
いつも、...私が貰ってばかりで、何も返せなくて...」
「...。」
「会った頃も優しかったんです。...そのお仕事が大変だから、なかなか会えないこともあったんですけど」